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笹生優花が史上最年少2勝目、渋野日向子との日本勢“ワンツーフィニッシュ”は史上初… 全米女子OPプレーバック

今週29日開幕の「全米女子オープン」。日本勢が大活躍だった昨年大会をプレーバック!

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年5月28日 12時00分

<全米女子オープン 事前情報◇28日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>

第80回を迎えるゴルファー世界一を決める戦いが、29日に幕を開ける。米ウィスコンシン州エリン・ヒルズGCが舞台で、日本勢は21人が出場。昨年は笹生優花が史上最年少で大会2勝目という快挙を達成した。そんな歴史的な瞬間を振り返る。

【写真】銀メダルを手にしてシブコスマイル



舞台は米ペンシルベニア州のランカスターCC。初日に「68」をマークして、2アンダー・単独首位発進した笹生は、「71」、「69」と安定したプレーで、首位と3打差の5位で最終日を迎えた。日本からスポット参戦した小祝さくらと同組。最終組の2つ前から逆転を目指した。

前半は2番でバーディが先行するも、6番で4パットのダブルボギーを喫するなどガマンの展開。3打差の2位でサンデーバックナインに入った。そして、12番、13番で連続バーディを奪うと、15番でもバーディ。さらに232ヤードに設定された16番ではワンオンに成功して連続バーディを奪い、一気に混戦を抜け出した。

単独首位のクラブハウスリーダーでホールアウトすると、最終組のミンジー・リー(オーストラリア)は「78」、アンドレア・リー(米国)は「75」と失速して追いつけず。2021年大会に続く勝利で、22歳11カ月13日での2勝達成は史上最年少という記録を打ち立てた。

「とにかくガマン強くプレーすることを心がけた。この難しいチャレンジを楽しんだ。キャディ、そして家族の支えなしにここにはいられなかった。感謝の気持ちでいっぱいです」と優勝インタビューでは涙。日本人の父、フィリピン人の母を持つ笹生は、21年はフィリピン国籍選手として勝利し、3年後の24年は日本国籍選手として優勝カップを掲げた。

そしてこの大会では2位に渋野日向子が入った。準シードとして迎えたシーズンで、全米女子オープンまでは9試合に出場し、4日間戦ったのは2試合のみ(1試合は予選落ちのない試合)と苦しい時間を過ごしていた。「ここからまた新しい章がスタートできるなという感覚なので、すごく前向きな気持ちです」。“銀メダル”を首に下げて笑顔を見せた。

笹生の国籍変更があったこともあり、記録上、日本勢のメジャー“ワンツーフィニッシュ”は史上初の快挙だった。渋野は妹分の笹生を祝福し、「自分にとってもうれしい気持ち。優花が勝ったことで、すごくプラスな前向きな気持ちにさせてくれる。またこれで日本が盛り上がるんじゃないかなと思います」と話した。

結局この年は21人の日本勢のうち、14人が決勝ラウンドに進出。これはメジャー史上最多の数だった。笹生、渋野に続き、古江彩佳が6位タイ、竹田麗央と小祝が9位タイで、日本勢5人がトップ10入り。なでしこたちが圧倒的な存在感を放った大会だった。

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